経営手がかりシート・0666
(令和3年(2021年)9月版)
0666需要・価値分析による研究開発
●テーマ名(詳細版)
市場の需要・価値分析(コストと機能の組み合わせを最適化)に応じた研究開発
●テーマの説明
このテーマは、市場の需要を意識して研究開発を行うことに関するものです。市場の需要を軽視して研究開発を行うと、市場での需要が乏しい製品等が出来上がる危険性があります。そのため、市場の需要やその動向を見据えて、研究開発することを留意するほうがよいと考えられます。
市場の需要を考慮する方向性としては、様々なことがありえます。下記の事例に示されるように、技術的な面のみでなく、デザイン(意匠)的な面も配慮することが挙げられます。また、市場や消費者が求める機能の程度を見誤ると、高すぎる価格の過剰な機能を有する製品を投入することになりますので、価格(コスト)と機能のバランスがとれた製品を開発するという観点(価値分析(バリューエンジニアリング)としての観点)もあります。
ただし、革新的な製品やサービスは、時として、自由な発想から生まれることもあります。中小企業の場合、そのような”遊び”の部分を残すことは、企業体力的に難しい面もありえますが、研究開発は論理一辺倒では済まないのが難しいところです。
●参考テーマ
・0101、0131、0136、0656、1601、0616…市場や競合他社の分析・自社の強み(競争力の源泉)の認識・経営戦略・ビジネスモデルの構築
価値分析(コストと機能の組み合わせの最適化)を行いつつ研究開発を行うのに際して、市場や競合他社の分析・自社の強み(競争力の源泉)の認識・経営戦略・ビジネスモデルの検討を行う場合。
●事例
・ココがポイント! 知財戦略コンサルティング 〜中小企業経営に役立つ10の視点〜
2009年3月 特許庁
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1247689
pp.50-58
株式会社オナプス
「特許だけでなく、デザインの面・売り方などのマーケティングの面を強く意識した。
中小企業にありがちなことは、素晴らしい発明でも見た目が悪くて、顧客が、顧客の製品にはこんなものは付けられない、と言われること。」
●参考情報
・日本バリュー・エンジニアリング協会
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※令和3年9月16日改訂
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