経営手がかりシート・1606
(令和3年(2021年)9月5日試作版)
1606自社ブランドの形成
●テーマ名(詳細版)
自社ブランドの形成
●テーマの説明
このテーマは、自社の製品やサービスに関するブランド力の形成を検討することに関するものです。例えば、従前の受注生産型の事業の在り方から、自主開発により自社製品等を市場に投入する事業の在り方に転換する場合に、このテーマは検討対象となります。また、技術的優位性のみで市場での優位性を確保しきれない場合にも、ブランド力を向上させることは重要な検討対象となります。下記の事例によれば、自社の事業や製品(商品)・サービスが、企業向けではなく最終消費者向けである場合に、ブランド力をより意識する必要がありそうです。
ブランド力の形成には、法的な根拠となる商標権の取得とともに、自社ブランドに対する信用力・好感度・認知度の向上といった実質的な効果を得るための対策が求められます。
下記の事例によれば、自社がブランド力を持つことにより、自社の権利の実施権(ライセンス)を他社が受け入れやすくなる面がありそうです。
●参考テーマ
・0616…経営戦略・ビジネスモデルの構築
自社ブランドの構築を検討するのに際して、経営戦略・ビジネスモデルの検討を行う場合。
自社ブランドについて商標登録を行う場合。
●事例
・ココがポイント! 知財戦略コンサルティング 〜中小企業経営に役立つ10の視点〜
2009年3月 特許庁
https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1247689
pp.50-58
株式会社オナプス
「それまで扱っていた工業製品の部品とは違い、建築関係のものはユーザーにブランドが見える。そのため、ユーザーを意識して、ブランドを確立していかねばならないという課題があった。」
・中小企業支援知的財産経営プランニングブック
平成23年3月 特許庁
https://www.jpo.go.jp/resources/report/chiiki-chusho/chizai_planning.html
https://www.jpo.go.jp/resources/report/chiiki-chusho/document/chizai_planning/all.pdf
p.69
株式会社不二機販
「知的財産活動の目的を、自社技術の囲い込みではなく、利用促進に置いている。
相手方の状況に応じて、受託加工・技術ライセンスのいずれにも対応している。その結果、自社技術は、大手から中小まで幅広い事業者に利用されるに至っている。多くの事業者の利用を促進することによって、自社技術の認知度の向上、ブランド化を図ることが、相手方がライセンス等を受け入れやすい下地となっていると考えられる。」
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